「トマトの旨味を最大限に活かした一品」
出張料理人のガッキーです。
少し涼しくなってきました。
秋から冬にかけて、温かいスープは体に浸みますよね。
今までポトフなどいろいろなスープを紹介してきました。
▼合わせて読みたいポトフレシピ
結構紹介し尽くしたかな?と思っていたんですが、スープの中でもかなりメジャーなスープをまだ紹介していませんでした。
それはミネストローネです。
トマト料理が得意と言っておきながら、まだ紹介していませんでした。
「ミネストローネ」とは
そもそもミネストローネってなんでしょうか?
フレンチ?
スペイン料理?
トマトを使っているからイタリアン?
何が入っているのが正解なの?
メジャーな名前ですがなんとなくトマトのスープというイメージ。
「ミネストローネ」はイタリア発祥
イタリアの田舎の家庭料理として生まれたそうで、主にトマトのはいった野菜のスープのことを指します。
(まれにトマトが入っていなくても、ミネストローネというみたいです。)
いろいろな野菜に、ベーコンやウインナーなどが入ったスープということになります。
材料がこれといって決まりがないというレシピは、自由度が高い分、その人の技量がもろ味にでると言っても過言ではありません。
なんでもいいと言われると、何を入れていいか分からないという方も多いと思います。
なので作り方にいく前に、ガッキー的に必ずいれてほしい基本材料を紹介させていただきます。
ミネストローネに必ず入れたい材料
- 玉ねぎ
- 人参
- ベーコンやウインナーなどの加工品
- にんにく
この4つは必ずいれてほしいです。
西洋料理では香味野菜である玉ねぎ、人参、セロリはかなりの確率で使います。
(セロリは苦手な人がたくさんいらっしゃると思い、外しました。)
玉ねぎや人参は甘みを。
ベーコンやウインナーは旨味、塩気を。
にんにくは香りをつけます。
このベースの材料にトマトの酸味や旨味が加わります。
あとはそこに、自分好みの野菜をいれていきましょう。
それではお待たせしました。
この基本材料を抑えつつ、完全保存版『ミネストローネ』作っていきましょう。
完全保存版「ミネストローネ」プロの作り方
玉ねぎ 1/2玉
人参 1/2本
トマトカット缶 1缶
ベーコン 100グラム
ウインナー 6本
ブロッコリー 1個
キャベツ 1/4玉
しめじ 1パック
にんにく 1かけら
水 1リットル
オリーブオイル 大さじ2
塩、ブラックペッパー 少々
作り方
ウインナー・ベーコンと両方ない場合は、どちらかあれば大丈夫です。
しめじ、キャベツ、ブロッコリーではなくてもいいんですが、あればバランスも良く、より美味しくなります。
①材料をカットする
ウインナーは斜めに3等分、ベーコンは角切りにします。
玉ねぎ、人参も角切りにします。
しめじは他の野菜と合わせたくらいのサイズにカットします。
ブロッコリーは房で切り落とし、一口大にカットします。
芯の部分は硬い部分だけそぎ落とし、
角切りにします。
キャベツは色紙切りにカットします。
②炒める
材料をカットしたら、炒めていきます。
ミネストローネの味を左右するのはこの炒める作業です。
「切って煮ればいいのでは?」と思われる方もいるかと思いますが、材料(特に野菜)を炒めると甘み、旨味が凝縮します。
その旨味がスープにも溶け出すのでおいしいスープになります。
必ず炒めましょう。
ニンニクを手のひらでつぶし、
少し深めの鍋にオリーブオイルをいれて、弱火でにんにくの香りをオイルに移します。
にんにくがきつね色になり、いい香りがしてきたら
ベーコン、ウインナーを入れて炒めます。
ベーコン、ウインナーからいい香りがしてきて、油がとけだしたら玉ねぎ、人参、ブロッコリーの芯、しめじをいれます。
ひとつまみの塩をして、水分を出させながら炒めていきます。
野菜が少し、くたくたになってきたら、
キャベツをいれて、ひとつまみ塩をいれます。
キャベツから水分がでてきて、水分がなくなってきたら、
トマト缶を入れます。
トマト缶をいれたら、一度しっかり沸騰させ缶の臭みを飛ばします。
フツフツとさせたら、水を1リットルいれます。
③煮込む
あとは強火で沸騰させてアクをとり、表面がフツフツしているくらいの弱火に調節し、15分煮込みます。
15分後、ブロッコリーをいれてさらに5分ほど煮込みます。
味見をして塩、コショウで調整します。
お皿に盛り付け、パセリやバジルなどを刻んで飾り付けたら完成です。
今回盛り付けに使用したお皿は、こういったくぼみのあるスープ皿です。
スープ以外にも、いろいろと料理が載せられるので使い勝手がいいですよ!
プロが作る「ミネストローネ」レシピのポイント
弱火でじっくり炒める
です。
フレンチの技法で、シュエという技があります。
カタカナになると難しく感じますが、弱火でじっくり塩をして、水分をださせながら炒めるだけなので、とっても簡単です。
必ず鍋に材料を入れるたびに塩を必ずしましょう。
このシュエを使うと、材料の旨味が凝縮し甘みが増します。
この野菜の甘みがトマトの酸味とマッチします。
たったこれだけでおいしいミネストローネに大変身します。
シュエの詳細はこちらで説明もしております。
ぜひ合わせてご覧ください。
この技法を使った作る代表的なレシピがこちらになります。
▼合わせて読みたい「シュエ」を使う料理
食べてみましょう
それでは恒例の実食!
野菜の旨味が凝縮していて甘い。トマトの酸味とのバランスがとれていて最高においしい!
ミネストローネまとめ
いかがでしたか?
少量作るのではなく、大量に作っておきましょう。
ミネストローネはいろいろ味を変化させて楽しむことができます。
- パスタをいれてスープパスタに
- お米をいれてリゾットに
- チーズをいれてコクを
- カレーをいれてスープカレーに
などなどいろいろ楽しみが増えます。
寒くて温まりたいときに、野菜を多く摂りたいときに
ぜひ『ミネストローネ』作ってみてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!