「スパイスから作ったカレーの美味しさ。」
出張料理人・缶詰料理王のガッキーです。
日本人の国民的フードと言っても過言ではないほど、そして各ご家庭それぞれの味がある「カレー」。
普段、カレールーから作るよという方もいらっしゃると思います。
しかし、ここは大きな声で言わせてください。
ぜひ
「スパイスで作ってみてください!」
めちゃめちゃおいしいですよ!
でも、「スパイスって何を入れたらいいかわからない」という声もちらほら。
なので今回は、カレーの作り方の他にスパイスについてもご紹介します。
さらに、カレーのアレンジもご紹介していきます。
カレーってどうしても、少し多めに作りがちなんですよね。
同じ味・食べ方が数日続くと少し変化を求めてしまう現象、皆さんはありませんか?
そして最初に忘れずお伝えしておきますが、
作り方は少しめんどくさいです!
でもその分、期待を裏切らないおいしいカレーになりました!
▼こちらから「飛ばし読み」ができます!
- 「スパイスから作ったカレーの美味しさ。」
- 家庭でスパイスから作る「チキンカレー」のレシピ
- 「家庭でスパイスから作るチキンカレー」手順
- 「家庭でスパイスから作るチキンカレー」ポイント
- スパイスカレーの作り置きで楽しむレパートリー
なぜカレーは飽きないのか?
まずは僕が長年抱いてる疑問からお話させてください。
「なぜカレーは飽きないのか?」
これは推測ですが、色々な味が入っているからではないでしょうか?
- いろいろなスパイス
- お肉や魚介のコク
- 野菜の甘味
- 酸味
- 苦み
- 辛み
- 旨み
様々な味わいがあるから飽きないのではないかと、考えました。
そして一晩寝かせたら美味しくなるし、
余ったらいろいろアレンジもできるし、長く楽しめるからではないでしょうか?
そんな飽きない楽しめるカレーを今回はスパイスから作ってみようじゃありませんか!
「スーパーで買える」揃えるべき7大スパイス
スパイスは主に、香りづけ、辛みづけ、色付けの役割があります。
これからご紹介するスパイスは、全て大手スーパーで買うことができます。
ガラムマサラ
インドを代表するミックススパイスで、
カルダモン・シナモン・クミン・クローブ・シナモンなどが入っています。
これとこれが絶対入ってなきゃダメ!ってことはないようです。
普段のカレーもこのスパイスを仕上げに入れるだけで、
より味わい深くなりおいしくなります!
カレー粉とガラムマサラは何が違うのかって疑問がでてきますよね。
カレー粉もガラムマサラもどっちもミックススパイスなんですが、
(決定的な違いは、後ほどご説明しますね!)
色付けの要素のターメリックが入っているかどうかです。
カレー粉にはターメリックが入っていて、ガラムマサラには入ってません。
なので、
- カレー粉→香り、色、辛みのバランスがとれたミックススパイス
- ガラムマサラ→香り、辛み付けに特化したミックススパイス
といえるでしょう!
クミン
独特の香りと甘い風味、ほんの少しの苦みを持つスパイス。
ダイエットにもいいと、そんな噂を聞いたことがあります。
カレー粉やガラムマサラの主要材料になってます。
個人的にニンジンとすごく相性がいいと思っているので、キャロットラペに入れるのがおすすめです。
▼リピート必至!キャロットラペのレシピはこちら
カルダモン
強い清涼感があり、香りづけに使用します。
ほら、すーっとするやつ!あれです!
香りの他にも、体を冷ましたり消化を助ける効果があると言われています。
サフラン、バニラに次いで高価なスパイスで『スパイスの女王』とも言われます。
個人的に好きなスパイスなので、僕は少し多めに入れています。
コリアンダー
好き嫌いが分かれる、パクチーの種を乾燥させ粉末にしたもの。
種の部分はパクチーの葉とは少し違い、マイルドな味でさわやかな香りと甘味、
そしてほんの少し苦みを持っています。
苦手な方も、風味づけ程度ならおいしく食べられると思います。
ターメリック
飲みに行く前に飲むことが多いウコン。
そう、ターメリックとはウコンのことです!
土臭い独特な香りと苦みのあるスパイスです。
スパイスの色は鮮やかな黄色をしているので色付けのもとになります!
パプリカパウダー
その名の通り、パプリカのパウダーです。
パプリカを乾燥させて粉末にしたものです。
香りと色付けに使います。
入れすぎるとパプリカの苦みが目立ちすぎるので要注意。
チリパウダー
レッドチリパウダーということもあります。
辛いトウガラシを粉末にしたものです。
辛みを加えるのに使います。
※辛さを少し控えめにしたいあなたは、このレシピの分量がほんの少しチリパウダー多めになっています。最初少なめに入れてみて、調整してくださいね。
まず揃えたいスパイス
できればこの7つのスパイスは一気に購入してほしいですが、
徐々にそろえていっても大丈夫です!
まずはクミン、ガラムマサラ、チリパウダー、ターメリックを揃えましょう!
そのあと、コリアンダー、カルダモン、パプリカパウダーを揃えても大丈夫です。
普段のルーで作るカレーにもこのスパイスを使い分ければ、
いつもと違うカレーになります!
お試しあれ!
カレー以外の「スパイス活用レシピ」
スパイスと聞くと、「買ってきたはいいけれど、カレー以外でどこに使えるの?」と思われがちですが…ガラムマサラはあると本当便利で、カレー以外にも使えるのでオススメです!
例えば、こんなレシピがあります。
カレーを作るなら材料は「チキン」がオススメ!
さてスパイスを揃えたら、肉をどうするかを考えましょう!
牛や豚など様々な肉がありますが、僕は断然チキンがおすすめです!
なぜチキンがおすすめかというと煮込み時間が早く、カレーに味が染み出しやすいところからです。
そして、安い!簡単にできる!おいしい!
ぜひ、味がしっかりしている国産の鶏モモ肉を使いましょう!
まずはこのおいしくできる「チキンカレー」をマスターしましょう。
それでは、いよいよ作り方にいきましょう!
家庭でスパイスから作る「チキンカレー」のレシピ
趣味「カレー作り」なんて言ったらちょっとかっこいい、かも?!
(2人前×3日分)
鶏もも肉 3枚
玉ねぎ 2玉
ニンジン 1本
セロリ 1本(あれば葉っぱも)
りんご 1/4個
バナナ 1/2本
ニンニク 1かけら
しょうが 1かけら
トマトホール缶 1缶
ヨーグルト 大さじ1
マスタード 大さじ1
ブラックコーヒー 1杯分
オリーブオイル 少々
スパイス
クミンシード 小さじ1(粉末ではないもの)
ローリエ 2枚
パプリカパウダー 大さじ1/2杯
チリパウダー 大さじ1/2杯(結構スパイシーになります。辛いのが苦手な方は半分の量で調整してください。)
カルダモン 大さじ1杯
コリアンダー 大さじ1/2杯
ターメリック 大さじ1/2杯
ガラムマサラ 大さじ2杯
シナモン 少々(あれば)
塩、コショウ 適量
(すべて大手スーパーなどで購入できます。)
「家庭でスパイスから作るチキンカレー」手順
スパイスを計量するのは面倒くさいですが、しっかり測りましょう!
慣れてきたら、自分の好きなスパイスを多めに入れたりとアレンジしてみましょう!
※最初に揃えるスパイスだけ(クミン、ターメリック、チリパウダー、ガラムマサラの4種類)で作る場合
クミン、ターメリック、チリパウダーはそのままの分量で、ガラムマサラをさらに大さじ1追加してください。
①スパイスを計量する
ちょっと時間かかるので、先に計量しちゃいましょう!
クミンシード以外は混ぜても大丈夫です!
②野菜を切る
ニンニクは皮をむき、しょうがは皮付きのままみじん切りにします。
玉ねぎ、ニンジン、セロリもみじん切りにします。
(少し粗くても気にしなくて大丈夫!)
②炒める、香りを作る
深めのフライパンに少し多めのオリーブオイルをいれ、弱火でまずクミンシードを炒めていきます。
油はびびらず、多めにいれましょう!
このあと、野菜も炒めていくので多めで大丈夫です!
クミンシードがこんがりして香りがたってきたら、中火にしてニンニク、しょうがをいれます。
こんがり焼き色がつくまで炒めます。
そうすると、ニンニクとしょうがのいい香りがしてきます!
しっかり炒めて香ばしさをだしましょう!(焦がさないように注意。)
③野菜を加える
しっかりと焼き色がついてきたら、玉ねぎ・ニンジン・セロリのみじん切りを加えます。
ここで軽く塩、コショウをして、中火のまま炒めていきます。
もしかするとここで、
あれ?シュエ(弱火で甘味を出す炒め方)じゃなくてもいいの?
と思う方もいるかもしれませんが、いいんです!
シュエが気になる方はこちらの
で説明していますので、合わせてご覧ください。
中火にすることで、甘味も出しつつ香ばしさも出します!
弱火だと香ばしさがあまりでません!
なのでここは中火でいってください!
▼シュエって何?と気になった方へ
しっかり炒めていきます。
かなり野菜の体積が減ってきたと思います。
少し焼き色がついてキツネ色になってきたら、リンゴをすりおろしたものと、細かく切ったバナナを入れて炒めていきます。
リンゴは色が変わって酸化してしまうので、ギリギリにすりおろしましょうね!
水分がなくなって、キツネ色が濃くなってきたら、トマト缶をすべていれます。
そうしたらまた、水分をとばします。
木杓子で、このように真ん中に線を引いて残るくらいしっかり煮詰めましょう!
そこまで水分がとんだら、スパイスをすべていれ、
木杓子で混ぜながら、スパイスと野菜を馴染ませて炒め、粉っぽさをなくしていきます。
水分をしっかりとばし、ぼてっとした状態になったらベースの完成です。
火をとめて鍋に移しましょう。
④チキンを焼く
鶏肉は一口大の大きさにカットし、塩、コショウで味付けをします。
フライパンを強火で熱し、オリーブオイルをいれて、焼いていきます。
強火でこんがり焼き色をつけましょう!
完全に火を通さなくても大丈夫です。
しっかりと強火で焼き色を付けてください。
こんがり焼くことにより肉の香ばしさが出ます。
焼き色がついたら、鍋に移します。
⑤カレーを煮込む
マスタード・ヨーグルト(できれば無糖プレーン)をスプーン1杯いれて、コーヒーを1杯分煎れてちょっと一息…
といきたいところですが、コーヒーはカレーの中にいれてください!
もちろんブラックです!
普段あまりコーヒーを飲まない方は、缶コーヒーやペットボトルのコーヒーでもちろん大丈夫。
コーヒーもいれたら、水をひたひたに浸かるくらい入れます。
そして火を強火にし、一度沸騰させます。
沸騰したら弱火にしアクを取り、塩・コショウで下味をつけます。
ここでちょうどいい味付けをしてしまったら、ここから煮詰めるので、味が濃くなってしまいます。
薄目で味付けをしましょう。
お好みで、もしあればセロリの葉をいれてみてください。
フレッシュな香りが混ざり、爽やかな味わいも加わります。
45分ほど煮込み、一度冷まして、味をなじませてから再加熱しましょう!
これで完成です!
ご飯は炊いておきましょう!
ここまで作りこむと、すごく愛着がわいてきますよ!
作った人だけが味わえる、この感情!
「家庭でスパイスから作るチキンカレー」ポイント
煮込みすぎない!
「肉は煮込めば煮込むほど美味しくなる」はウソ!
いいですか!
とってもとっても誤解されやすいことのようなのでもう一度。
くどいようですが、
「肉は煮込めば煮込むほど美味しくなる」はウソ!
煮込めば煮込むほど、肉の味はカレーやスープに染み出し、肉自体に旨みがなくなっていきます。
このお肉をダシとして使い、具として食べずスープやカレーにしたいなら煮込めば煮込むほど、スープはおいしくなります。
ただし、その場合はお肉はスカスカな味でおいしくありません。
やはり具として楽しみたいので、煮込みすぎず、程よく旨みが染み出し、肉自体にも旨みが残った状態で仕上げましょう!
そのために、ここは絶対1時間以上煮込まないようにしましょう!
30~45分の煮込み時間がベストです!
さて。
たくさんカレーを作ったので、4日間楽しめるアレンジをご紹介します。
(5日分のアレンジをご紹介しようと思ったら、おいしすぎて前半おかわりし過ぎたので4日間になったのはナイショ。)
スパイスカレーの作り置きで楽しむレパートリー
ここからはカレーの楽しみ方。
言わばカレー無双だ。
初日~チキンカレー
まあこれはレパートリーってほどでもないです(笑)
でもこのまま食べる!
具もチキンだけの、とてもシンプルな状態!
スパイスとチキンの旨みをそのままいただこう!
純粋にカレーを楽しむ。
そしておかわりしよう!
食べ過ぎ注意!おいしいです!
もしくはひと手間として、ポーチドエッグをのせてみると、スパイシーなカレーが少しマイルドになり、また違う美味しさを引き出してくれます。
のせて食べたい!という方、こちらも合わせてご覧ください。
写真多めでポーチドエッグの作り方も解説しています。
2日目~チキンカレーに焼き野菜を添える
「カレーは一晩寝かせるとおいしい」と言われるように、2日目はまさに無敵状態!
初日はできたてのうまさがあったが、やはり一番おいしいのは2日目。
2日目はその無敵状態に焼き野菜を添えて食べよう!
一緒に煮込んでもいいのだが、ここは添えて食べよう。
野菜をいれて煮込むと、味の調整を余儀なくされる。
無敵状態を楽しみつつ、野菜を食べるには焼き野菜がベストだろう。
今回焼いたのは、
ナス 1本
玉ねぎ 1玉
ピーマン 1個
しめじ 1パック
にんじん 1/2本
アボカド 1個(アボカドは焼かずそのままカットして添えました)
いろいろな野菜で試してほしい!
二日目のカレーは、おいしいに決まってる!
3日目~カレーうどん
初日にあったカレーが大分減って、少し寂しい気分になってきた頃だろう。
オワカレー(お別れ)が近づくと誰でもさびしくなると思う。
ここでもう1日、カレーライスとして楽しむのありだ!
そこで、少しカレーをのばして楽しむ方法をご紹介。
そう、皆さんおなじみのカレーうどん。
これもカレーを作ったときの定番だろう!
①うどんのダシを作る
水400mlにダシと醤油をいれて薄目のダシを作りましょう!
②焼き野菜やお揚げなど入れて煮込む
③カレーをお玉2杯くらい入れる
入れて沸騰したらとろみをつけて、仕上げにガラムマサラをいれましょう!
香りがひきたちます!
④仕上げ
うどんをゆでて水気をきり、どんぶりに入れカレーをかける。
薬味をのせて完成です。
片栗粉でとろみをつけると、うどんによく絡みます!
さらにガラムマサラで味をひきたてます。
4日目~スープカレー
いよいよオワカレーの日が来た。
おいしかった日々もこれで終わる。
悲しみをこらえながら、最後はスープカレーにしよう!
作り方はいたって簡単!
①ベースを作る
水400mlに固形コンソメをいれて沸かす。
そこに残ってるカレーをすべて入れます。
野菜はナスやエノキやホウレン草などを入れよう!
②煮込む
15分ほど煮込み塩・コショウ・ガラムマサラやお好みのスパイスで味を整えよう。
今回は、湯むきしたトマトを丸ごといっしょに煮込んでみた。
ご飯といっしょに食べよう!
▼ちょっとの手間が美味しくさせる「トマトの湯むき」のコツ
これでしばらくオワカレーだ。
寂しさをかみしめ、スープカレーを堪能しよう。
4日間ありがとう!
カレーを4日間食べて
それでは恒例の実食(4日分)
初日
『肉がしっかり感じられてうまい!』
2日目
『一番美味しい状態!美味しすぎて言葉にできない!』
3日目
『名残惜しい!けどサラサラ汁まで全部食べれる!』
4日目
『ゆっくり食べたいが、ガツガツ食べちゃう!
4日間ありがとう!』
でした!
やっぱりカレーは飽きない!
最後に・カレーの付け合わせレシピ
いかがでしたか?
少し手間がかかるなーと思われた方もいらっしゃると思いますが、絶対おいしいです!
ぜひ今度のおやすみに試してみてほしいです!
作ってると段々、カレーに愛着がわいてきますよ!
今回の反省としては、薬味を添え忘れたこと!
福神漬けやらっきょ、ピクルスでも添えたらさらによかったかも!
▼作り置きにも◎ガッキーのピクルスレシピ
でもでも、それを作り忘れるほどカレーに夢中になってしまった(笑)
本当はドライカレーやナンとも食べたかった。
また作った時に試してみよう。
普通にルーで作る時も、スパイスを少しいれてもおいしくなるので作った時にいれてみてください!
トマト缶やうどんなどの乾物など、保存できるものはまとめ買いがお得です!
重たいし、あれば他の料理にも使えるのでネットに頼っちゃいましょう!
▼トマト缶を使ったレシピ一例
ただ今読者募集中です。
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この記事を書いた人:ガッキー
名古屋、東海を中心に出張料理人をさせていただいております。
私ガッキーがお客様のお宅にお伺いして料理をお作りします。
『小さいお子様がいて外食できない』
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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